抱
眠れない
酷く強い鼓動が両手を震わせる
辛くて悲しくて寂しくて
あの人の服を抱いてベッドに入る
たくさんの後悔
優しすぎるし
我慢しすぎるから
支える気持ちが弾けてしまったのだと思う
私はそれをいたわる事が出来なかった。
そらがさらに彼を追い詰めたのだと思う。
日常、夫婦の中で
暗黙のものもあると思う。
そこのすれ違いが溝を深めた
私は心の底から彼を愛していた
だからこそ甘えていた
彼はそれが負担だった
もう、彼の中に
私への愛は無いのだろうか
冷めきってしまったのだろうか
もしくは
私に見切りをつけて
新しい大切な人を見つけたのか。
後悔と悲しさと辛さと虚無
あんなに優しかった彼はもう居ない
私を生かしてくれた彼はもう居ない
沢山謝りたい
沢山ありがとうを伝えたい
沢山抱きつきたい
ずっとそばに居たい