シベリア鉄道
仕事を終え
野暮用で東京駅で頑張っている彼氏を迎えにゆく。
いつもはあたしの方が仕事が遅いので
あたしがお迎えにゆくことは
あまりないのだけれど
今日は頑張ってくれてる彼を
どうしても迎えに行きたかった。
気圧は急降下中
とても元気とは言えないけれど
それでもむかえにいきたかった
彼のmixを聴きつつ
なんとなく
昔の写真を眺めて電車に揺られているのだけど
やっぱり彼は
表情が変わった。
知り合った頃の彼は
すごく強い薬を服用していて
一日の半分を無きものとしていて
起動→シャットダウン→起動→シャットダウン
戦ってる時間しか意識がないなんて
楽しめる時間も味わえないなんて
時間に縛られ
薬に操られ
そして
彼は減薬に成功した。
多少の痛みは
誰だって感じるもの
むしろそれが心を動かし
人を育てたりするものだったりする
よく笑うようになった
たまに焦ったりするけど
それでも楽しむということ
感じるということ
暮らしというもの
日常
そんなものが
彼の心を生き返らせてくれている。
私はそれが嬉しい
2人で楽しめること
感動できること
共感できること
のんびり出来ること
励まし会えること
高めあえること
彼は色んなものに縛られ
がんじがらめで
だからこそ
自由が怖い人だった
でも
誰よりも
安心と自由を求めてる人
私は彼の心の鍵を外してあげられたかな?
これからも
彼の支えになれるかな?
私も昔から
自由を求めてる人だった
でも
自由ってものは
不自由の中にしか存在しないことを知っている
だからこそ
楽しまなきゃいけないんだ
不自由の中の自由を
探し求めて
私はクラゲが好き。
海の月と書いて
クラゲ
クラゲのように生きたいなー
彼が用事を終えたようです
ではまた